抗うつ剤を利用するという手がある|病魔を完全ガード

男の人

早めの治療が重要になる

看護師

症状に合わせた選択が重要になります

些細な事が気になったり、不快な感情がいつまでも心に残っている場合があります。その様な心の状態は日常生活の中では誰もが経験するものです。しかしある程度期間を過ぎても、その様な状態が続く人は心の病となる場合があります。原因のはっきりしない不安感や焦り、イライラ感等の不定愁訴をくり返す人は注意が必要です。心の病の中でも多くを占めるのがうつ病です。今やうつ病は一生の内に15人に1人は経験する病と言われています。現代はストレス社会である事を考えれば、ごく普通の人が心を病むのも何ら不思議ではない環境です。うつ病は初期段階で治療をはじめれば、短期間で完治させる事ができる病気です。治療方法は薬物療法がメインになります。使用される抗うつ剤には数種類あり、個々に応じて使い分けていきます。うつ病の原因として脳内のセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンといった神経伝達物質が少ない事が影響していると言われています。抗うつ剤の使用はこれ等の神経伝達物質の減少を抑え、量を調節する事で様々なつらい症状を緩和させる事を目的としています。抗うつ剤は古くから使用されてきた薬ですが、副作用が問題になる場合があります。しかしここ数年広く使用される様になった抗うつ剤の多くは、少ない副作用で高い効果が期待できる様になっています。中でもSSRIはセロトニンの減少を抑えてくれる効果があり、不安や気分の落ち込みに効きます。しかしノルアドレナリンには作用しないので、気力や意欲を向上させるのには不向きです。そしてSNRIならノルアドレナリンへの作用がある上に体の痛みを軽減させる効果も期待できます。更に新しいタイプの抗うつ剤の中でも強い効果があるのがNASSAです。セロトニンやノルアドレナリンだけでなく、物事への興味や感情を促すドーパミンにも作用します。うつ病治療の第一選択としてSSRIが使用されるのが殆どですが、難治性の場合には古いタイプの抗うつ剤が用いられる場合もあります。いわゆる三環系と呼ばれる抗うつ剤は口の渇きやふらつき、眠気等の様々な副作用がありますが、優れた抗うつ効果を発揮します。そして三環系の抗うつ剤よりも若干副作用が抑えられているのが四環系の抗うつ剤です。SSRIやSNRIよりも即効性があるのが特徴です。これ等の抗うつ剤を組み合わせながら治療を試みていきますが、自分の判断だけで服用を中断すると激しい離脱症状を生じる場合があります。減薬する場合には医師と相談の上計画的に進めていく事が必要です。